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【つかれた】人間関係につかれた介護士への処方箋

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【つかれた】人間関係につかれた介護士への処方箋

相談者

介護の仕事は好きだけど、職場の人間関係につかれてしまった……

もっと気楽に働きたいし、チームのみんなにも前向きになってもらいたい……

 こんな思いにお応えするため、本記事では以下のことを解説します。

本記事の内容

・介護士が人間関係につかれる理由

・介護士が人間関係につかれないための対処方法

さとひろ

ぼくは特別養護老人ホームに勤務して20年目の社会福祉士&衛生管理者です。

介護士を8年、施設ケアマネを2年、そして生活相談員が10年目になります。

これまでいろんなタイプの職員や利用者、家族と仕事をしてきました。 

本記事を読めば、介護士が人間関係につかれる理由とその対処方法について理解できて、明日から前向きに働くにはどうすればよいか考えられるようになります。

5分ほどで読める内容なので、ぜひ最後までご覧ください!

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介護士が人間関係につかれる理由

職員の入れ替わりが激しい介護業界ですが、働いている職員が退職する理由の大きな問題は「人間関係」です。

令和2年度に介護労働安定センターが実施した<介護労働実態調査>の結果でも、前職を辞めた理由の2位に「職場の人間関係に問題があったため」がランクインしています。

1位は「結婚・妊娠・出産・育児のため」とライフステージの変化によるもので仕方ない面もありますね。

前職を辞めた理由

  1. 「結婚・妊娠・出産・育児のため」・・25.0%
  2. 「職場の人間関係に問題があったため」・・16.6%
  3. 「自分の将来の見込みが立たなかったため」・・15.0%

ちなみに「収入が少なかったため」は4位(12.9%)でした。

収入よりも人間関係の方が問題と考えている人が多いようですね。

<参考>

http://www.kaigo-center.or.jp/report/2021r01_chousa_01.html

令和2年度「介護労働実態調査」【介護労働安定センター】

ぼくは特養で職種を変えながら19年間働いてきました。

表向きは家庭の事情や収入、経営層への不満を理由に辞めていった職員も、実は人間関係のもつれから退職していった職員が多くいるように感じています。

アドラー心理学の入門書、『嫌われる勇気』でも、「人間の悩みはすべて対人関係の悩みである」と紹介されています。

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介護士が人間関係につかれてしまうのはどうしてでしょう?

ぼくは以下の<3つのバラバラ>が原因だと思っています。

3つのバラバラ

  1. 仕事をはじめた背景がバラバラ
  2. 同僚とも他職種とも持っている資格がバラバラ
  3. シフトで勤務時間がバラバラ

1つずつ解説していきます。

仕事をはじめた背景がバラバラ

介護士は名称独占の仕事。

資格がなくても仕事ができる職種です。

学校で専門の勉強をして仕事をはじめた人……

現場経験をつんでから資格をとった人……

育児が落ち着いてなにか仕事がしたいと思って働いている人……

資格がなくても正社員で働けるから……

介護の仕事をはじめる背景はそれぞれバラバラです。

当然知識や技術、仕事に対する熱量にも差が出てくるもの。

「わたしはできるのにあの人はできない」「あの人の排泄介助のあとはパッドがずれている」「あの人の食事介助は遅い(早い)」と職員の技量の差がそのまま不満につながってしまいます。

同僚とも他職種とも持っている資格がバラバラ

介護士の中でも「介護福祉士」「初任者研修」「無資格」など持っている資格にバラつきがあります。

人によってできることとできないことが違いすぎていませんか?

介護士の他にも、看護師やケアマネジャー、栄養士、機能訓練指導員、、、といろんな資格を持った職員が働いているのが介護施設。

みんなそれぞれ自分の分野の専門的な勉強をしてきていて、職種内では統一した考え方を持っていても、他の職種とは考え方が合わないなんてこともありますね。

シフトで勤務時間がバラバラ

3つ目はシフトについてです。

早番、日勤、遅番、夜勤と勤務時間がバラバラ。

最近は夜勤が21時や22時にはじまり朝7時頃に終わる勤務も増えてきています。

夜勤明けの職員が日勤の職員に会わずに帰ってしまうので、○○さんとは1週間くらい顔を合わせていないなんてこともしばしば、、、

そしてそして、その場にいない人の悪口をつい言ってしまうのが人の性。

いつのまにかあるひとりの職員が悪者になり、いじめの対象になってしまった場面を何度も見てきました。

さらに、普段の介護や残業などの肉体労働により身体がつかれている状態が続くと、ネガティブ思考に陥りやすく、誰かが言っている悪口に吸い込まれてしまい、いつのまにか一緒に楽しんでしまうなんてこともあるでしょう。

上記3つが複雑に絡みあって、自分が当事者にならなくても、同僚のふるまいを見ていてつかれてしまうなんて人も多いのではないでしょうか。

介護士が人間関係につかれないようにする対処法

介護士が人間関係につかれてしまう理由は理解できましたか?

ここでは明日から使える対処法を5つ紹介します。

相手が上司だったり他職種だったりでかわってくるかもしれませんが、全般的に使える内容になっています。

5つの対処法

  1. 全員と仲良くしようとしない
  2. 基本は挨拶・笑顔・感謝の気持ち
  3. 実力をつける
  4. 嫌なことを受け流す柳のメンタルを持つ
  5. 頑張ってもダメなら転職も考える


全員と仲良くしようとしない

介護施設には介護士をはじめ、おおくの職員が働いています。

その人たち全員と仲良くなるのは不可能です。

全員からよく思われようとすると、周りに合わせすぎてしまって自分がわからなくなってしまうこともあるでしょう。

パレートの法則を知っていますか?

2:8の法則とも言いますが、職場の中で仲良くなれる人はせいぜい2割です。

50人職員がいたら10人程度ですね。

直属の上司もしくはその上の上司、同僚、後輩、他職種で1人ずつくらいで充分かもしれません。

そしてぼくが外せないと思うのは送迎をしてくれる運転手さんです。

運転手さんは職員、利用者さんやその家族を送迎していますので、いろんな人の意見や愚痴を聞いています。

運転手さんと仲良くなれると、自分のふるまい方を間違えないんじゃないかと思っています。

そしてそして、多くの介護職をなやませてきたおつぼねさん問題は、ぼくはあまり気にしなくていいと思っています。

どの職場にでもいるであろうおつぼねさん、、

組織体系から外れた影のボス、、

会議で決まったことがその後の雑談でなかったことに、、

でも、おつぼねさんは年齢とともに身体が動かなくなってきていることを誰よりも実感しているんです。

なので会話やお菓子のやりとりで信頼を得ようとします。

自分の存在価値を探しているのかもしれません。

その輪の中に入らないと一時的にいやな思いをするかもしれませんが、その輪の中にいるほかの人たちも、決して良いとは思っていないんじゃないでしょうか。

自分が攻撃対象にならないように仲良くしているだけの人も多いです。

とはいえ、仲間になると心強い味方になってくれる一面もありますので、近すぎず遠すぎず、いい距離感でかかわれるといいですね。

基本は挨拶・笑顔・感謝の気持ち

介護士以前に、社会人として働く以上挨拶は欠かせません。

そして、つねに笑顔でいるられる人と、しかめっ面をしている人ではどちらに良い人が集まってくるか、考えなくてもわかりますね。

そして人と人とのかかわりが薄くなっている現代では、ちょっとしたコミュニケーション不足が大きな問題になりかねません。

こまかなことでも相手に感謝の気持ちを伝えるクセをつけましょう。

挨拶・笑顔・感謝の気持ちは行動してマイナスになることはありません。

逆にしないでいると「あの人は挨拶しない人」などレッテルを張られてしまうので、その後の人間関係のつかれにつながってしまうものになります。

1週間意識していれば習慣になってしまいますので、ぜひ意識してみてください。

実力をつける

どんなに周りの職員とうまくやっていてもいつもおむつのパッドがずれていては信頼は得られません。

利用者さんにも多大な迷惑をかけてしまいます。

介護を仕事としている以上、プロとして最低限の正しい技術、知識を身につけましょう。

いろんなケアの方法や福祉用具がありますが、「視線を合わせる」「脱健着患」「ボディメカニクス」「受容と傾聴」など、学校で習うような基本的な原理原則が一番大事。

そして、食事・排泄・入浴の3大介助と認知症ケアがしっかりしている人は利用者さんからも、職員からも信頼されています。

ユニットケアが主流になってから、一人で勤務する時間がとても長い。

先輩の背中を見ながら業務を覚える機会が少なくなっているんです。

でも今は書籍やインターネットでいろんな情報が得られるので、自分が知りたいケアについて調べてみるのもよいですね。

嫌なことを受け流す柳のメンタルを持つ

どんなに周りの人と仲良くなっても、どんなに介護士としての実力があっても、他者と仕事をしている以上嫌なことはぜったいに起きます。

それに対して悶々として眠れなかったり、考えすぎてイライラしたりしてはもったいない。

ぼくは、何かいやなことが起きたときは、「それは自分でコントロールできる問題か」ということをまず考えます。

自分が変わって解決する問題であればどう変わるかを考えますが、そうでなければ考えても無駄なのでスルーします。

いやなことに耐える鋼のメンタルをぼくは持っていません。

ある種にげかもしれないですが、風が吹いてもサラッと受け流す柳のメンタルを持ちたいですね。

頑張ってもダメなら転職も考える

ぼくはそこで仕事をする以上とことん結果を出したいと思っています。

お金をもらって仕事をするのですから、関係する知識や技術は一生懸命勉強します。

でも、それでも合わない職場はあるんです。

例えば「いじめ」「ハラスメント」「法令違反」「強制的な休日出勤やサービス残業」……

頑張って仕事を覚えて、人間関係になじもうとしても、こんな職場はあなたがいくら頑張っても今後変わることはありません。

「石の上にも3年」といいますが、3年もいらない。

1年で充分。

置かれた場所で咲く努力をして、だめだったら咲く場所を自分で選んでください。

ムリして心の不調を抱える必要はありません。

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まとめ

ここまで介護職が人間関係につかれてしまう理由とその対処法を解説してきました。

3つのバラバラと対処法5つは理解していただけましたでしょうか。

人間関係については正直「あまり深く考えないで、話していて不快になる人には極力近づかない」というのがいちばんです。

苦手な人とうまく関わるのが「成長の機会」と捉えるのも一つの考え方です。

ですが、結局は自分が前向きになれるかどうかが、楽しく、そしてながく働けるかどうかのポイントになります。

仕事だから一生懸命やるのは当たり前。

どうせなら前向きに、楽しく、ながく働ける環境で働きたいですね。

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  • この記事を書いた人

さとひろ

介護する人もされる人も、安心して穏やかにすごせる環境 ”CARE GOAL=ケアゴール" を目指して、ケアする人をケアします。

特養で働き続けて20年。
介護士 、施設ケアマネジャーを経験し、現在は生活相談員&副業Webライターをしています。

【保有資格】
・社会福祉士
・公認心理師
・介護支援専門員
・第2種衛生管理者
・介護福祉士
・福祉住環境コーディネーター2級
・日商簿記3級

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